胸が大きいというだけで、心に穴があいていく話。

更新日:2021年6月9日

突然ですが、私は人よりも胸が大きい人間です。いわゆる巨乳という部類の人間です。身体もぽっちゃり体型だからその副産物でもあるのですが、思春期辺りから自分の胸が邪魔だなと強く感じる程度には悩まされてきました。


性依存に陥ってきたときには、「胸が大きい」ということがすごく喜ばれることに気づいて、少しだけ得をしたような気持ちになれましたが、正直私は自分の大きな胸がやっぱり好きになれずにいます。


胸が大きいと、悪気はないのが大半だと思うのですが、普通の人よりもかなりからかわれます。異性からの目線はまず胸に集中するのはわかりますし、着る服も選ばないと、普通の服を着ているだけなのにすごく扇情的だと言われてしまうし。


そして何よりも、同性にからかわれる経験も無数にあるのが、地味に傷つきます。「おっきい~!触らせて~!」はまだいいんですけど、「おっぱい大きいからママって呼ぶね~」とか、「巨乳ってかただのデブじゃん」っとか、「無地のTシャツがこんなに色っぽいなんて嫉妬するんだけど!!」とか、むしろ同性の方が遠慮なくからかってくることが多い気がします。


初対面から少し距離感が近くなってくると、大抵胸の話題になってくることが多かったので、気づいた時には自分から「チャームポイントはおっぱいです!ガハハ!」と自虐的にネタにすることで、それ以上からかわれないように予防線を張るようになってしまっていました。


しかし、本来の私はこの大きな胸があまり好きではないし、出来れば目立ちたくもないし小さくなって欲しいし、むしろ胸の話なんかより違う話題でお話したいんです。自分の長所だって他にもあるはずなのに、からかわれたくない一心で、いつの間にか自分の嫌いな部分をアピールしていることに最近気づきました。


些細なことだけれど、少しずつ傷ついて心にかすり傷を負うのを繰り返すうちに、気づいた時には心がすり減って穴が開いてしまっていたのです。だからこれ以上自分が傷付かないように、「胸が大きいのは性的な魅力だから自分からアピールしてしまえ」と思考が転換してしまったように感じます。


そして悲しいのが、たまにフェミニストの方で「二次元イラストの巨乳が性的に誇張しすぎている。これは現実の女性を馬鹿にしている」といったような形の批判をされているのを目にします。現実の女性が性的な目で見られることへのアンチテーゼとして認識するようにつとめていますが、正直なところ、「現実の女性の中に巨乳の私は含めてもらえていない」ような気持ちになって複雑な心境に陥ります。


鼻が低いとか、そばかすがあるとか、背が低いとか、肩幅が広いとか。ひとそれぞれ、身体的なコンプレックスは違います。胸が大きいということも、身体的なコンプレックスなんです。胸の大きさについて冗談を言う前に、「コンプレックスを揶揄してはいないだろうか」と、ほんの少しだけでいいから考えて欲しいのです。

斜めがけのかばんをかけていると「パイスラ」と喜ばれたりするのが嫌で、私は斜めがけの鞄を使うのをやめました。姿勢の良さを心がけようと背筋をぴんと意識して歩いてみたら、「胸めっちゃアピールしてるじゃんw」とからかわれて、猫背になってしまったりもします。

胸の大きい女性が、目立たないように猫背で歩かなくて済むような世の中になってほしいなと心から思います。

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