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性依存の入口としてのマッチングアプリ

私自身の性的逸脱行動が再発する大きな要因になったものが、マッチングアプリでした。手軽に人と繋がれるメリットの裏で、性依存の入口になりつつある現状についてまとめました。


マッチングアプリとは


一般的にマッチングアプリと呼ばれるものは、「プロフィール情報を登録し、双方がいいと思ってマッチしたら、チャットなどでやり取りができるコミュニケーションアプリ」です。出会いを目的として登録することが多いように感じますが、実際は「暇な時の話し相手が欲しい」といったひまつぶしや、寂しさを埋める目的で利用を始める人もいます。


私自身の経験では、引っ越したばかりで子供と家族以外に話し相手がいない上に、交通手段もあまりない場所だったので閉塞感に耐え切れず、マッチングアプリを見つけて登録したのがきっかけでした。

最初は、「どんな人が登録してるのか」という興味本位だったり、「話し相手ができればいいかな」という程度でやりとりをしていたので、実際に出会うことは全く考えていませんでした。

しかし、根本にある「話し相手のいない寂しさ」によって、それが問題行動に発展していくのは時間の問題でした。


心の隙間に入り込んで、承認欲求を満たす「異性とのやりとり」


これは女性当事者にたいして言えることなのですが、マッチングアプリを女性で登録すると、たくさんの人とマッチすることができてしまいます。

これは、マッチングアプリの登録している男女比が、圧倒的に男性が多いことが理由です。(実際に調べたわけではありませんが、私が使っていた際に対象をマッチ対象を女性に絞り込んだとき、圧倒的に人が少なかったことを覚えています。)


マッチングアプリの中では「女性」というだけで付加価値が存在するのです。

たくさんマッチしていろんな人と繋がれることにより、女性側は承認欲求が満たされるような感覚に陥ります。

また、やりとりしていく中で愚痴を聞いてもらったり、趣味の話をしたりすることで心の距離感を少しずつ縮めていけると、「自分を受け入れてもらえている」ような錯覚にも陥ります。


もちろん、お話することで心が満たされたり、実際にお会いしても健全に関係性を構築できるのであれば、何も問題はありません。

ですが、マッチングアプリには「その先の思惑」というものも確かに存在しているのです。


マッチングアプリで切り売りされる「女性」


先ほども述べたように、マッチングアプリでは「女性」であるだけで付加価値が存在しています。それはなぜでしょうか?

理由は、マッチングアプリに登録している男性の目的が、単に暇をつぶすことではなく、直接会うことや、性行動にあることが多いからです。

マッチングアプリでマッチした男性とやり取りをしていると、直接会うことを打診されることがかなり多いのです。「一緒にご飯食べにいかない?」とか、「ドライブ行こうよ」といった形であったりします。


最初は「暇つぶし」と思っていたけれど、仲良くなってうちとけてきたし、「別にご飯食べるくらいならいいかな」とどんどん思考が変わってきます。そして、実際に会ってみるとそれなりに楽しかったして、「これもいい暇つぶしじゃん!」とさらに思考が歪んでくるのです。


こうして徐々にガードが緩くなっていった先で、男性側から性的な誘いがあったりしたときに、心の寂しさを抱えた女性が、はっきりと断れるでしょうか?

断り切れずに、身体を許してしまうことで、マッチングアプリからの性行動に発展してしまうケースも、かなり多いと私は思っています。


はじめは全くその気がなくても、あっという間に性行動に繋がってしまう。

そして、一度性行動を経験してしまった後に、「セックスも暇つぶしになる」という思考に繋がってしまうと、マッチングアプリでの性行動が常態化してしまう。

私自身の経験が、まさにこの通りでした。

はじめは誰にも会うつもりもなくお話するだけだったのが、「少しだけ抜け出してドライブするだけ」と思考をゆがめ出して、結局性行動に繋がってしまいました。


そして一度家族を置いて抜け出したことが成功してしまうと、「次もうまくやれば大丈夫」といったように、味をしめてまた家を抜け出して、性行動に及んでしまっていたのです。

結局私の逸脱した行動は、明らかに夜で歩いているのが怪しまれるぐらいの頻度になり、当時の夫に見つかるまで悪化していました。


マッチングアプリは、「自分と相手の目的」をはっきり認識して使うこと


もちろん、マッチングアプリそのものは悪ではありません。

上手く活用する方法の一つとして、「マッチした相手の目的をあらかじめ知っておく」ことが重要になってくると思います。

とはいっても、最初から下心を出してくる人も少ないのは事実です。

なので、まず自分のスタンスとして「私の目的はここまでですよ」というのを相手に明示しておくのも大事かなと思います。

その上で、相手の目的は何なのかも併せて聞きながら、うまく活用できるといいのかもしれません。


マッチングアプリからの性行動がやめられない


既にマッチングアプリで異性を見つけて性行動に至ることに依存してしまい、やめられなくなっている人も多いと思います。

やめたいとおもっているけれどやめられない、という人は、まず「アカウントを消してアプリをアンインストール」しましょう。

「そんなことしたら寂しさが埋められなくてつらい」

という感情が生まれているのだとしたら、性行動を心の拠り所にしている証拠です。

まずは無理にやめるのではなく、やめたいと思っていること、どうしたらいいのかわからないこと、寂しさがどうしようもないことなど、思っていることを吐き出すことから始めてみてください。


メールやオンライン相談も受け付けてますので、いつでも連絡くださいね。


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